3Dプリンター NEWS

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2026年1月27日 ナノ・ディメンションが2025年度第4四半期の売上見通しを発表
イスラエルのエレクトロニクス3DプリンターメーカーでNASDAQ上場のナノ・ディメンションが、2025年度第4四半期(2025年10月~12月末)の売上見通しを発表した。それによると、同期間中の売上高は3500万ドル(約54億2500万円)から3550万ドル(約55億250万円)のレンジで、前回のガイダンスで発表した3150万ドル(約48億8250万円)から3350万ドル(約51億9250万円)のレンジを上回るとしている。 また、2025年度第4四半期末時点での同社が保有する現金および現金相当資産の合計は2億9900万ドル(約463億4500万円)で、2023年12月末時点のピークの8億ドル(約1240億円)から大幅に減少するとしている。売上見通しが当初想定を上回った理由については、買収した子会社の3Dプリンターメーカー・マークフォージドの売上高が増長し、全体の売り上げ拡大を牽引したことなどを挙げた。 ナノ・ディメンションにおいては、昨年2025年9月にデービッド・ステーリン氏が新CEOに就任、事業のリストラを進めるなどの経営改善策を進めている。 ナノ・ディメンションは、2026年2月中に2025年度第4四半期決算と2025年度通年決算を揃って発表するとしている。
2026年1月26日 アメリカの3Dプリントバッテリーメーカーが710万ドルの資金調達に成功
アメリカの3Dプリントバッテリーメーカーが710万ドル(約11億円)の資金調達に成功したとして話題になっている。資金調達に成功したのはマテリアル・ハイブリッドマニュファクチャリング社で、アウトランダー・ベンチャーキャピタル、ハープーン・ベンチャーズなどのベンチャーキャピタルを中心とする投資シンジケートからシード資金として調達した。バリュエーションや出資比率などの詳細については明らかにされていない。 マテリアル・ハイブリッドマニュファクチャリング社のゲーブル・エリアスCEOは、「バッテリーサイエンスにおいては、これまでに開発されてきたブレークスルー以上のものは必要とされていません。我々は、電気エネルギーをフォームレスにしようとしているだけです。固定翼ドローンの動力であれ、ウェアラブルデバイス用電源であれ、必要なシチュエーションに応じて電気エネルギーを供給するのがミッションです」とコメントしている。 マテリアル・ハイブリッドマニュファクチャリング社は2023年設立のスタートアップ企業。これまでにアメリカの防衛セクターのユーザーから受注し、125万ドル(約1億9375万円)規模のプロジェクトをアメリカ空軍から受注している。フロリダ州マイアミに拠点を置き、防衛や航空宇宙セクターのユーザーをメインにフルスタックの3Dプリントバッテリーを供給している。
2026年1月25日 Robozeがカリフォルニア州に航空宇宙・防衛ヘッドクォーターを開設
イタリアの3DプリンターメーカーのRobozeが、カリフォルニア州エル・セグアンド(El Segundo)に航空宇宙・防衛ヘッドクォーターを開設する。アメリカ現地時間の今週Robozeが発表したもので、アメリカ国内の航空宇宙セクターのユーザーに対する供給能力を拡大し、ビジネス拡大へつなげるとしている。エル・セグアンドは「世界の航空宇宙産業の首都」と呼ばれている街で、市内にはボーイング、ロッキードマーティン、ノースロップグラマン、RTXなどのアメリカを代表する航空機メーカーが製造拠点を置いている。Robozeの担当者は、「アメリカで打ち上げられる人工衛星の半分はエル・セグアンドで製造されている」とコメントしている。 Robozeのアレッシオ・ロルッソCEOは、「エル・セグアンドに拠点を設けることは、アメリカ最先端の航空宇宙産業に対して我々のテクノロジーを提供することを可能にします。最新鋭のアディティブ・マニュファクチャリングは業界におけるキーテクノロジーであり、エル・セグアンドで稼働している多くの製造施設へ戦略的な部品などを供給することも可能になります」とコメントしている。 エル・セグアンドは、カリフォルニア州サンタモニカ湾に位置する人口1万7272人の小規模都市。市の面積の三分の二が航空機メーカーなどの製造設備に供されていて、「工業の街」の様相を呈している。
2026年1月24日 ブーム・スーパーソニックのスコールCEOが2030年までの商用飛行開始に言及
アメリカの新興航空機メーカーのブーム・スーパーソニックのブレイク・スコールCEOが、現在開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」の2030年までの商用飛行開始に言及した。仮に実現すると、2003年に超音速旅客機コンコルドが退役してから30年を経ての超音速旅客機の再就航となる。 ブーム・スーパーソニックが開発中の超音速旅客機「オーバーチュア」は、最高速度マッハ1.7で飛行可能な旅客機。定員80名を乗せて、ニューヨーク・ロンドン間を最速3時間半程度で飛行することができる。スコールCEOは、「オーバーチュアの最高速度はマッハ1.7とコンコルドより13%程度遅いですが、これは離着陸時に発生する騒音を防止するためです。また、高速で飛行すればするほど航空機のサイズを相対的に縮小せざるを得なくなり、快適性が実現できなくなります。それゆえ、オーバーチュアは飛行速度をマッハ1.7程度に抑えているのです」とコメントしている。 ブーム・スーパーソニックは、これまでにユナイテッド航空、アメリカン航空、日本航空などから合計130機程度の「オーバーチュア」のオーダーを受注している。 ブーム・スーパーソニックは、超音速旅客機の主要部品を3Dプリンターで製造している。同社が開発中の実証機XB-1では、21点の大型部品が3Dプリンターで製造された。
2026年1月23日 EOSがテキサス工場に300万ドルを投資
ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのEOSが、テキサス州のフルージャービル工場に300万ドル(約4億7100万円)を投資し、製造能力を拡充する。発表によると、EOSはフルージャービル工場でEOS M290シリーズとM400シリーズを製造し、アメリカ国内ユーザーへ供給する。 EOSはフルージャービル工場への投資により、アメリカの国内ユーザーのうち、特に航空宇宙、医療、防衛産業セクターのユーザーへの供給能力を拡充させられるとしている。 EOSノースアメリカのシニアバイスプレジデントのケント・ファイアストーン氏は、「テキサス工場への投資により、アメリカ市場のメタルアディティブ・マニュファクチャリングに対するニーズへ対応することが可能になります。リードタイムを削減し、製品の品質と信頼性をさらに高めることも可能になるでしょう」とコメントしている。EOSは1989年設立のドイツのメタル3Dプリンターメーカー。アメリカ市場には2001年から進出し、ミシガン州を拠点に製品の販売・サポートを行ってきていた。2016年にはテキサス州に製造拠点とテクニカルセンターを開設し、北米ユーザーに対して製品の販売とサポートを提供している。EOSの3Dプリンターは、特に航空宇宙、自動車、ヘルスケア、家電などの産業ユーザーに使われている。
2026年1月22日 オハイオ州立大学が米中小企業庁から企業育成助成金を取得
オハイオ州立大学が、米中小企業庁(US Small Business Administration, SBA)から企業育成助成金を取得して話題になっている。オハイオ州立大学が取得したのは地元企業の育成を目的とした成長加速プログラム助成金で、受療額は34万4000ドル(約5400万円)。オハイオ州の製造業セクターに勤務する労働者のリスキリングプログラムなどに使われるとしている。オハイオ州立大学のインダストリアル・サイバーセキュリティ担当ディレクターのヴィマル・バック氏は、「半導体、電気自動車、バイオテクノロジー、ドローン、次世代バッテリーなどの最先端のセクターへの投資が大手企業を中心に盛んになりつつある中、オハイオ州立大学はあくまでも地場産業を基盤にした未来投資を行ってゆきたいと考えています。オハイオ州は、アメリカが進めている製造業国内回帰を実現するキーステートのひとつです」とコメントしている。 オハイオ州はアメリカ中西部に位置する人口1190万の州。北の州境をカナダ・オンタリオ州と、東をペンシルバニア州、西をインディアナ州と、それぞれ接している。州内総生産の中で、製造業が18.3%、金融業も18.3%を占めており、最大の産業分野になっている。州の代表的な都市シンシナティには、世界的なトイレタリーメーカーのプロクターアンドギャンブル(P&G)が本社を置いている。
2026年1月21日 ユーチューバー製作の3Dプリントドローンが世界最高速記録を達成
ユーチューバーが製作した3Dプリントドローンが世界最高速記録を達成したとして話題になっている。ユーチューバーのルーク・マキシモベル氏と父親が共同で製作したドローン「ペレグリーンV4」(Peregreen V4)はクワッドコプターと呼ばれるタイプのドローンで、最高速度時速657キロメートルを達成、それまでの世界記録の時速626キロメートルを上回ってギネス・ワールドレコードに認定された。 マキシモベル氏は、「先月行った試験飛行では時速626キロメートルを超えるスピードを記録し、世界記録達成を確信していました。今日までの五か月間にドローンのあらゆる点を見直しして全体のパフォーマンスを上げることに専念してきました」とコメントしている。 「ペレグリーンV4」は、ボディの主要部分をバンブーラブのH2D3Dプリンターで製造している。軽量化を実現するため、パーツの素材にはPETG、PA6-CF、TPUなどのエンジニアリングプラスチックが使われている。 ルーク・マキシモベル氏は南アフリカのケープタウン出身のユーチューバー。ドローンの開発者としてスキルを築き上げ、これまでに複数のタイプのドローンを製作している。ドローンの製作過程や実際のフライトの光景を映した動画がYouTubeなどで公開され、世界中から多くの視聴者を集めている。
2026年1月20日 全世界のポリマー3Dプリンティング市場が2034年に61億ドル規模へ成長
全世界のポリマー3Dプリンティング市場が、2034年に61億ドル(約9577億円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。 アメリカの市場調査会社アディティブ・マニュファクチャリング・リサーチのレポート「ポリマーエクストルージョン3Dプリンティング市場2024-2034」は、昨年2025年時点で22億ドル(約3454億円)規模と推定された全世界のポリマー3Dプリンティング市場は今後も高い成長率を維持したまま成長を続け、2034年に同規模へ到達するとしている。市場拡大の原因のひとつが低価格ポリマー3Dプリンターの世界的な普及で、特に一般消費者による低価格ポリマー3Dプリンターの活用の広がりが市場拡大を牽引したと結論している。 ポリマー3Dプリンティング市場における主なプレーヤーとしては、フォームラブズ、バンブーラブ、スナップメーカー、フラッシュフォージ、ストラタシスなどが挙げられている。 レポートはエクセル形式のデータファイルと共に提供される。データファイルには素材、アプリケーション、ベンダーなどのカテゴリーごとの数字が示され、引用できるようになっている。 レポートの価格は1ユーザーライセンスあたり2750ドルからとなっている。レポートはアディティブ・マニュファクチャリング・リサーチのウェブサイトで購入できる。